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どうも。アイデアマンの犬島です。 アイデアがぼんぼん出てきますよ! でもアイデアが出てもなんにも動きませんよ! ほんでそのアイデアが結構古いってことに数年後に気づくことが多いです。 もっと、学ぼう。ほんでメモしよう。のブログです。
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===facebookに書いた記事の転載です。転載することで辻褄が合わないところだけ修正しました===


お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、昨日書いた「ライブハウスのハウスエンジニアに不満がある方に朗報」は、ある有名なミュージシャンの方がハウスエンジニアに怒ってる感じのブログを書かれて、それが結構拡散したことに対しての私なりのリアクションでございます。
元になったブログを読んでない方にとって昨日の私の文章は「いい音でライブをしたかったらもっとお金を出せ!」と言ってるようにとれんこともないなぁと思って、フォローの文章を書いている次第でございます。コレ。

ブログを書かれたご本人は、文章から察するに具体的に腹が立ってるエンジニアがいて、その人に遠まわしに伝えたくてああいう文章になってしまったんだと思います。終始怒ってらっしゃる感じ。
そこそこの経験のあるエンジニアが読んだら、「間違ってる?」「説明不足なだけ?」という所も、誰か特定の...人にがいてその人に伝わればいいと思って書いてらっしゃると考えれば納得がいきますしね。

ブログを書かれたご本人にやいやい言いたいわけではなく、むしろ問題提議されたことは素晴らしいことだと思ってます。
残念だったのは、あの文章が拡散して、同意して「PAはこの文章読んで勉強しろ!」って言ってる怒れるミュージシャン(とエンジニア少々)が結構いたことです(特にtwitter)。で「ライブハウスのハウスエンジニアに不満がある方に朗報」になったわけです。


私が知っているライブハウスの事情を書いていきますと、例えば照
明のオペレーターとPAを兼任していたり、なんやったらドリンクスタッフを兼任しなければならない箱もあります。知らないうちに進行スタッフを兼ねてるなんてことは当たり前で、楽器テクニシャンとして扱われる事もしばしば。
音楽に興味が無いけど友人にミュージシャンが多いやさしいお金持ちが運営してるライブハウスも知っています。で、そういう箱のPAは「将来PAをやりたいと言ってる学生」だったり「PAにちょっと興味がある若いミュージシャン」だったりします。
一見すると、音にこだわりが無いしょーもない箱に思えるかもしれませんが、むしろ音質までまだ気(とお金)が回っていないかもしれませんが、演奏する場所を作るという、音質云々以前の大きな役割を果たしてくれているのです。超リスペクト。

「怒りのブログ」がそういう人たちに向けて書かれているわけではないのは分かってるんですが、「音だけでなくイベント全体やイベントを運営することまで気を配っている方たちがあのブログを読んだらどう思うんだろう」とか考えると、泣けてきました。
PAを目指してる若手が、エンジニアを下に見ている感じがするあの記事を読んだら、どう思うんだろうとか考えると、泣けてきました。泣いてないけど。

私は学生時代にたまたま出会ったアルバイトがPAで、その延長で今でも続けているわけですが、もしその当時にあの影響力のある一流ミュージシャンが書いた「怒りのブログ」を読んでいたら「PAはリスペクトされる仕事じゃないんだ~」と思って違う仕事を探していたと思います。
私は、こんな不景気な時代にPAエンジニアを目指して動いている若者は、尊敬すべきバカで結果尊敬しております。いっしょにもっと強力なライブの文化を作っていきましょう!ってな感じです。

「エンジニアはもっと音楽を聞け!」
怒りのブログ主ほどの経験豊富な方に言われるのは、全然納得が行くのですが、そうでない事もあります。
私もエンジニアは音楽を聞いたほうがいいと思ってる派なのですが、私レベルもんが「音楽を聞け~!」っていうのは、そもそも音楽好きなはずの若手エンジニアの人格すら否定するような感じがするので、とても言えません。なので、「ねぇねぇ、どんな音楽聞いてるの~」ってな可愛い聞き方になるのですが、最近の若者の音楽の知識に圧倒されることがよくあります。(そうでない場合もよくありますが。)
私もそこそこ色々知っているつもりですが、初対面の若いバンドに「○○○(アーティスト名と曲名)みたいな音にしてください~」って言われて「それ知らないんですけど~」って言うと「ハアっ!?」ってな顔で見られる。そのミュージシャンは自分が知っていることは他人も知っていると思ってるタイプのバカなんですが、そのバカにバカにされた目で見られるのはまぁまぁ虚しいです。
ちなみに私の場合は「△△△(アーティスト名と曲名)みたいな音ってことですかね~?」とか続けて、伝わるまで話します。(が、あとで「若いミュージシャンを追い込みすぎ~」と言われたりもします。)
そんなこともちょいちょいありますが、若手のエンジニアは「誇りを持ってできる仕事」だってことを忘れずに続けて欲しいと思ってます。

そしてPAのエンジニアは、音だけでなく「このイベント全体を良くしたい」というところまで気を配っている人がほとんどだと思います。
とはいえ、怒りのブログに出てくる感じの駄目風エンジニアがいることも事実だし、、、だがしかしその駄目風エンジニアにも歴史があるし、そういう人で回さないといけないライブハウスの事情もある。
駄目風エンジニアに怒りをぶちまけるより、音にこだわるなら例えばエンジニアは選べるんだから、乗込みエンジニアを連れて行くのも手だし、それが経済的に成り立たないならもっと根本的な問題に目を向けて一緒にどうすればいいか考えていきたいですね。(ちなみに私は「ライブの文化をもっと強化する」ことが諸問題を解決することだと思ってます。壮大だけどね。)

そんなこんなで、言いたいことは「PAは誇りを持てる仕事である」ということと、「ライブをできる場所を作ってくれる人ありがとう」ってことです。

あと、怒った口調の人は恐い。ってことも言っておこう。
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イヌジマン
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男性
誕生日:
1968/10/16
職業:
音響エンジニア
自己紹介:
PAとレコーディングとカレー。
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